「企業は現預金を投資に回せ」という論調が優勢だ。だがその議論は、1つの問いを抜きに成立しない。「一体、わが社の最適現預金水準はいかほどか」。この定義なしに「余剰資金は投資しろ」と迫れば、経営は当惑する。 リーマン・ショック時、私は ...
わが国における女性医師の数は増加傾向にあるものの、女性医師のキャリア形成上の問題や男女医師間の賃金格差は依然として残っている。一橋大学経済研究所の臼井恵美子教授は、2004年に導入された新臨床研修制度(スーパーローテート研修)に着目し、同制度の導入が女性医師の診療科選択に与えた影響を分析した。本セミナーでは、臼井教授がその分析の概要を解説。診療科選択に影響した要因の分析や、男女間の収入格差、労働時 ...
2023年に実施したRIETI地域金融機関支店長アンケートを用いて、コロナ禍を経た信用保証制度とプロパー融資の関係性の変化、および金融機関の審査行動や人事評価と信用保証の「使い方」との関連について分析した。その結果、ゼロゼロ融資の拡大により、民間金融機関とのリスク分担を促すという信用保証制度改革の理念が一時的に後退したことが確認された。また、保証付き融資への依存度は、融資量重視の営業姿勢や事業性評 ...
ルールに基づく国際経済秩序が劣化しているのは事実だ。それでも市場開放を軸に据えた積極的な経済外交こそが繁栄と安全保障を両立させる道である。1930年代、国際経済秩序が崩壊した際に日本は他の主要国を上回る成長を実現した。マクロ経済運営に優れていた面もあるが、他国よりも開放的な市場を保ったことが成長を支えた。
ロシアによるウクライナ侵略戦争は、二つの意味で産業能力の競争である。その第一は古典的な重工業力の戦いであり、砲弾、装甲戦闘車両その他の生産能力の優劣が鍵となる。第二に両国は先端技術の開発とこれに対する適応でも鎬を削りあってきた。本BBLでは、東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠准教授をお招きし、これら二つの側面についてのご紹介と、両者の関係性についてご説明いただく。
2026年4月のハンガリー総選挙で、オルバン・ヴィクトル率いる政党フィデスは歴史的大敗を喫し、ペーテル・マジャル率いる政党ティサ(Tisza)への政権交代がなされる見通しとなった。本講演では筑波大学人文社会ビジネス科学学術院 国際公共政策専攻 教授の東野 ...